カプチーノ現象

内向的自己回帰型排斥主義OL

参謀

勘違いしてる人も多いんだけど、

自分は、人を引っ張る器じゃないし、向いてないし、苦手だし、嫌いだ。

人に教えるのもそう。

自分は、人をサポートする方が好き。スケジュール管理して最適解を教えたり、その人が立ち回りしやすいように人の流れ調整したり、秘書と言われ、参謀と言われるポジションが実に自分好みだ。

 

物語の主人公になるのはもちろん俺なんだけど、俺は舞台で主役を演じるには、何か役不足だ。助演してこそ、華がある舞台になる確信がある。そうやって、自分が主役とならなかった組織のほうが、結果的に良い方向に進んでいた。それは、自分よりできる奴がいたこともあるけど、自分がそのできる奴を限りなくサポートできたから、という自負がある。

 

だから、正直な話、自分のことをちやほや褒めてくれて、持ち上げてくれる環境は良くないと思ってるんだ。俺はそれで満足しちゃうし、俺はお人好しじゃないから、自分が良ければそれでいい方向に組織を持って行くから。 

同じ理由で、自分のことをヨイショヨイショしてくれる人のことは、恋愛的な部分で好きにはなれないんだと思う。俺は褒められたいから生きてる訳じゃ決してなくて、自分のしたいように生きて、その個人的には独特だと思い込んでる世界観に賛同してくれて、いいなって思ってくれる人がいることに深い幸せを感じるんだ。

 

俺は実は全然できない、何もできない代替可能な人間だってことは自分が一番理解してるから、

「あなたはなんでも出来る。そんなスーパーマンみたいなところが素敵で好き」

そんなニュアンスな愛を囁かれても、ピンと来ない。メンヘラ見たいに言うと、

「じゃあ、私より出来る人、素敵な人が現れたらそっちに行くんでしょう?」

俺は、何か特定の事に対し「1番」にはなれない。この話をすると、中学の頃、短距離100mを走っても、長距離3kmを走っても、学校で2番目の速さの選手だったことを回想する。結構面白いことだと思う。

だからこそ、自分は1番であるべきではないと思ってる。

だから、そんなチンケな理由で、俺のことを好きになるのはやめて欲しい。思われる側の気持ちも考えて欲しい。俺には役不足だ。

上には上がいるという言葉がある。学力とか、競技とか、数値で表せる部分で俺は評価されて欲しくない。

 

そういう意味で、俺にないものを持ってる人、自分より凄いものを持ってる人。好きになっちゃうのね。なぜなら、自分にはできないことだから。だからこそ、助けたいって思うし、仲良くしたいって思うし、好きになるんだと思う。

 

アイツはすげえよ。だから俺も負けないように頑張ろうって思えるし、尊敬できるの。尊敬できない人に、自分のパーソナルスペースを浸食させようとは決して思わない。それを俺は人に「俺ってガード固いじゃん?」と言う。

 

褒められるのもタダじゃないけど、褒められたら嬉しい人ってのもいる。褒められたら嬉しい人に俺は褒められてえよ。俺が評価されたいツボを、評価されたい尊敬できる相手に、「よく頑張ってるね。ほんと凄いよ」って言われるだけでいいんだよ。とりとめのない人に言われても返すのは上部だけのありがとうなら、それが100回積み重なっても、たった一回の望んだ褒め言葉には及ばない。

 

俺はボスが欲しい犬なんだ。その役職が非常に適切。尊敬できるボスに忠誠を誓って、その人のために尽くして死ぬんだ。それが一番カッコいいし幸せなんじゃないか?

俺は縄張りを仕切るのはゴメンだ。ただでさえ個人主義なのにリーダーなんてさせちゃダメ。

 

この悩みを贅沢だと思うなら、そう勝手に思っておけよ。そう思ってる時点で、多分もういい。俺のことは放っておいてくれ。俺は常に自分が目標にしたい尊敬したい人を近くにおいて、その人を目指して強くなりたいんだよ。そういうカッコいい孤高な人に憧れんだよ。それが俺の価値観。